公証人
公証人は,国の公務である公証事務を担う公務員です。
裁判官・検察官・法務局長・弁護士等の中から法務大臣が任命します。
公証人は,単に高度な法的知識と豊富な法律実務経験を有していることが必要であるばかりでなく,公務員として党派性がなく,中立・公正でなければなりません。
この点で,一方の当事者から依頼を受けて,依頼者の代理人等として依頼者の公正な利益のために活動する弁護士や司法書士等とは根本的に異なります。
国の公務である公証事務を担う公務員ですが,国から給与や補助金など一切の金銭的給付を受けず,国が定めた手数料収入によって事務を運営しており,手数料制の公務員とも言われています。
公正証書は,法律の専門家が作成する書類ですから,もし裁判になった時も強力な証拠資料になります。
金銭の関わる契約内容の公正証書に強制執行認諾文言を入れることによって,万が一の場合,裁判をしなくても強制執行の手続ができます。
裁判のように多額の費用と時間を費やす心配もありません。 |